評価測定実施後の結論

帯電防止マスターバッチDodenizerを1%以上添加したオレフィン樹脂は乾燥条件下で表面抵抗が10の13乗異樹に成っても、帯電させた電荷を半減させる効果を持つ。

データから見ると射出成形品のゲートから離れたところはゲート周辺よりも半減時間はやや短い。

Blankデータから見ると

Dodenizer添加品は添加量が少なくても(0.5%程度)電荷減衰は行われている。但し基準値である30秒ギリギリである。(ホコリ防止としては十分機能する。)blankでは電荷半減時間は計測されなかった。

データは成形した順にナンバリングされているが傾向的に若い番号のサンプルは添加量変更前の数値に引っ張られている、成型の間で5ショットの間隔を取ってきたが、結果的に間隔がやや不足している。

同じ添加量のデータでも数値が触れるサンプルが存在するが長期間継続して成型すれば比較的触れは少なく成ると考えられる、また振れ幅は無視できる程度と考えられる。

高湿度化では0.5%程度の添加量でも帯電防止効果の得られる程度の導電性が見られる。(高湿度化ではDodenizerは界面活性剤と同程度の効果を持つ。)