あらゆる物質は元素で構成された分子で出来ております事はご承知の通りですが、これらの元素は原子核(陽子や中性子)を中心に電子がいくつかの軌道に分かれて原子核の周りを飛んでいます。これらの電子の軌道に余分な電子が入り込んだりあるべき電子が欠けていると分子はイオン化します。この余分な電子や電子の欠損は隣の分子に容易に移動しますので、あたかも電気が流れている様に見えます。
安定状態の分子が他の物質と摩擦したり衝突しますと電子が外に移動してしまうために分子は磁石の様な状態になり、磁力を持ちますこれが静電気です。
静電気は物質の接触、摩擦、剥離の時に発生します。
発生した静電気は自然に空気中に放電して減衰して行きます。(特に空気中の湿度が65%以上になりますと放電時間は非常に短くなります=帯電しなくなる)
導電性のある物質の場合、静電気は物質全体に流れるので全体から一定の速度で放電すれば短時間で静電気は解消しますが、絶縁体の場合は静電気は帯電した場所から離(流れる)れる事はありませんので、導電体の場合と同じ速度で放電したとしても放電する場所が限られているので放電する時間は大変に長く成ります。
帯電防止とは絶縁体に何らかの方法で導電な部分を作り溜まった静電気を広い範囲に分散するものです。
静電気が帯電して放電電圧に達して、更に何らかの刺激が有ると放電スパークなどを起こします。
るぶっし帯電(たいでん)は、物体が電気を帯びる現象である。
別の物体から電子を奪った場合には負に帯電し、逆の場合は正に帯電する。奪うことを引き起こす力は別に議論されなければならないが、帯電したまま動かずにいる電気を静電気という。絶縁体同士を摩擦することなどにより、この現象を起こすことができる。たとえばエボナイト棒を乾いた布でこすったり、プラスティックの下敷きで髪をこすったりすると、それぞれ帯電する。帯電した物体が他の物体を引き寄せるなどの性質(クーロン力)を持っていることは、古代から知られていた。近代になってから、この現象の本格的な研究が始まり、これをきっかけに、電磁気学が発展していった。(Wikipediaより)